今日はこのようなテーマで書き下ろしていこうと思います。本日の“起業”という定義は【自分の会社を創る人】とします。それは社長だけでなく取締役などの共同創業者も含みます。

僕は高校卒業後、18歳の頃に就職した会社を23歳の頃転職しました。そして、25歳の頃に起業をしたわけですが、その頃を振り返ってみて確かなことは「一人前の社会人(ビジネスマン)」ではなく分からないことだらけの状態でした。

そんな未熟さゆえに失敗することも多々あり、設立初年度は450万円赤字になった苦い経験があります。メディアで取り上げられる“有名起業家”のように起業直後から華々しいスタートを切っている。というケースは稀で、ほとんど最初からうまくいくことなんてないなー。と今では思います。

もちろん、企業生存率というデータから見てもほとんどの会社が設立から5年も経てば潰れてしまうわけなので、成功することは難しいことだということが伺えます。

それでもメリットはある

しかし、本日のテーマでは起業することのメリットについてなので、ここまで述べたマイナスな部分だけではないのが起業から得られる経験の中にあります。

一般的に日本の平均年収は約400万円ほどとされておりますが、先ほどもお伝えしたように1年間で450万円も赤字を出している状態ではその半分もらえるかもらえないかくらいです。そんな決して成功しているとは言い難い状況の中でも確実に得られるメリットは「成長する」ということです。

よく大学生で「将来起業したいです」という子たちに、「起業して成功するかは分からないけれど、成長することは保証できる」と伝えるようにしています。その成長だけを切り取ってみても、早い方が良いのは明らかなので起業に興味がある人には「起業した方が良い」と、言葉をかけるようにしています。

起業後のドロップアウト

起業した会社で成功するかは分からないのですが、成長することは間違いないのですから“もし会社を潰してしまった”としてもその後の就職先はいくらでもあるのではないか。と考えています。僕はなんとか潰さずに8年が経過しましたが、サラリーマン視点から経営者視点になれたことだけでも十分に価値があり、そのような人材を企業は求めているのです。

まとめ

起業することが必ずしも正しいわけではないのですが、大変な時も辛い時もそのような経験が人として成長につながるのは、間違いないです。自分自身の心が折れてしまわない範囲で辛い経験を重ねることは大切なことなのかもしれません。