起業に対するイメージ

当時学生ながら、就職も視野に入れつつも、start up popcornを通して会社設立に携さわらせていただき、初めて”起業”というものに触れました。

世の中には私と違って、ものすごいプロフェッショナルな人材というのが存在します。一人でなんでもこなせて、ものすごく優秀な方です。

私自身、「起業して成功する人」というのはそんな、「最強な人がやる事!」というイメージを持っていました。

「何も実績のない自分がまさか起業に携わるだなんて…」自分は、組織の中で本当の意味で役に立てるのか心配になることも少なくありませんでした。

“起業”という言葉自体に自分にはおこがましく感じる事もありました。

人に任せられない弱さ。

実際に、起業、会社経営に携わっている私ですが、普段は、大学を卒業した「普通のサラリーマン」です。

日々働いていて、ふと1人になる瞬間「自分には特別これといって強みも何もないなぁ」と気づかされます。

こういう気持ちになった多くの場面は、サラリーマンをしていても、start up popcornで活動していても『仲間に相談せずに、何でも自分一人でやっていた』時でした。

なぜ人に仕事を任せられないのか。それは、当時自分でした方が安心できるからでした。

社会に出て、最初は仲間を信じきれずに”誰と”という部分を蔑ろにして「何をやるか」の内容が最も大切だ!考えていた私は全く数字を作る事ができませんでした。

それは、「何をやるか」といった目先の利益を追い求めるあまり、顧客の数値や情報などにこだわりすぎて、「誰とやるか」、すなわち自分が目指すべきビジネス、やりたいことを実現するのに必要な能力、またはその能力を持つ「人」は誰なのか、という視点を全く欠いていたのです。

仲間を信じること。

しかし、ある日上司から指摘をいただき、「他人に任せる力をつけなさい。仕事を振る力をつけなさい。」という言葉をいただきました。

最初は、すぐにできませんでしが、会社全体は仲間だと信じて、徐々に仕事を仲間に任せ、組織の中でちょっとした自分の強みや、得意に集中した結果、次第に数字を作れるようになりました。

この時初めて「誰とやるか」の大切さを痛感しました。前回のブログでも書かせていただきましたが、それ以降、私のマインドは大きく変りました。「何をやるかより、誰とやるかが重要である」だと。

起業するにしても、就職するにせよ、巷では、「自分が好きなことをやるのがいい」とか、「いや、好きなことより自分ができることだ」とかをよく耳にしますが、私はそもそもの前提として、「一人でできることなんてタカが知れている」とい事実をもっと早く知りたかったです。