突然ですが、皆さんは“常識”ってなんだと思いますか?

 

ネットで意味を調べると

健全な一般人が共通に持っている、または持つべき、普通の知識や思慮分別。
一般の社会人が共通にもつ、またもつべき普通の知識・意見や判断力。

など、多くに人が共通して持っている考えの事を指します。

 

では、この常識っていつ自分の中で形成されるのでしょうか?

 

よく自分の常識は他人の非常識といった言い回しや、イノベーションを起こすためには常識を疑え!なんて言われることも多々あります。
しかし、その“自分の中の常識”っていつ出来上がるのでしょうか?

もちろん、多くの知識や経験を積んでいってそういったものは形成されていくわけですが、これは純粋に多くの知識や経験を積んでいるか否かで決まるものなのでしょうか?

 

例えば20代の人と60代の人で考えてみましょう。
この場合、容易に考えられることとして、パソコンやSNSの活用など現代の情報社会に関する“常識”について、大きなズレが生まれていることが想定できます。
知識や経験で常識が作られるのであれば、現代情報社会に生きる60代であっても20代と同じ常識を持てるはずですがこれが成り立たないことは分かると思います。

 

なぜ常識にズレが生じるのか。

 

「最近の機械は分からないから…」
「そういうのは若者が使うのもので自分たちにはもう…」
「自分が若い時にはそんなものなかった」

このようなセリフ聞いたことないでしょうか?

こういった新しいことに対応できなくなる(好奇心を持って挑戦してみる)ことができなくなるために「昔の常識」で止まってしまうため、60代と20代の常識にズレが生じるわけです。

 

このような次の世代の常識と、自分の常識がズレてしまうことは年を重ねていくにつれて誰でも起こりうる問題です。(いわゆる老害化です)
この様にならないためにも、新しいことには常に挑戦していくべきなのですが、これを考える上で面白い法則があります。

 

イギリスのSF作家ダグラス・アダムスが提唱したもので「ダグラス・アダムスの法則」と呼ばれているもので

・人は、自分が生まれた時に既に存在したテクノロジーを、自然な世界の一部と感じる

・15歳から35歳の間に発明されたテクノロジーは、新しくエキサイティングなものと感じられる

・35歳以降になって発明されたテクノロジーは、自然に反するものと感じられる

というものです。
科学的に証明されているものではありませんが、この法則を知っておくと何かと対応できることも出て来るかと思います。

 

皆さんが35歳以上で新しいテクノロジーが出たときに、すごいと思うけどちょっと…と思ったら、“あっ自分今自然に反するものと感じたかも!”と自分の感情に理由付けができます。

理由付けができれば、その新しいテクノロジーとの関わり方も自分なりに落とし込み考えていくことができるかもしれません。

 

また、生まれたときからスマホやYoutubeなどの便利なサービスに触れているデジタルネイティブ世代も、それらのサービスは当たり前のものであり、常識の在り方が異なっていることも頭に入れておくべきかもしれません。

 

それらの事を踏まえた上で、自分の常識って何なんだろう。相手の常識って何なんだろう。とダグラス・アダムスの法則などを思い出しながら考えてみると、時代に取り残されない“自分だけの常識”を作り出すことができるかもしれません。