「マネる」とは、「学ぶ」。

まず最初にTTPと言う単語の意味ですが、TTPとは「徹底的にパクる(Tettei Tekini Pakuru)」を略して、ビジネス用語のようにしたものです。

初めて聞いた時は、どんな英単語の頭文字を取った言葉なんだ?と思いましたが、めっちゃ日本語でした。笑 諸説ありますが、トリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社元代表取締役社長、吉越浩一郎氏の言葉として有名になったようです。(すごい、、、私も世の中の人が使うようになる言葉を残してみたいものです。笑)

パクると聞くとあまりいい言葉に聞こえないところがありますが、皆さんはパクるという言葉にどんな印象をお持ちですか?

私は社会人になって、パクるに対して悪い印象から良い印象へ一気に変わりました。私がいう徹底的にパクるの意味は、取り組み方や方法・考え方をまねるという事です。

突然ですが、何かを得ようとした時にゼロから何かを始めるって、とても難しくないですか?汗 私自身、行動へ取り掛かる前にどうしたらよいかばかりを考えてしまい、結果分からないままでずっと行動に繋がらない時が多々ありました。

自分で発見して自分でやり方をゼロから見つけないとダメだと勝手に思っていたので、結局最初のハードルが高く、結果行動しない(できない)タイプの人間でした。笑

しかし、人のマネを当たり前にしていいんだと思うようになってから、参考になるものがあると行動しやすく、成果を確認しやすくなりました。

マネをすることからスタートするようになると、迷いなく行動ができるようになるのが大きなメリットです。パクる=マネすることを徹底すると経験を積み重ねることができて、結果として上達につながると考えられるようになりました。

そもそも学ぶの語源はマネるともいい、「マネる」とは、「学ぶ」ことと同義とも聞きます。人間は、決して自らの知識のみで成長・向上していくことはないと思っています。

個性は徹底して物事を模倣し(学び)、その先にあるもの。

有名な話で、ブラジャー業界の2大企業、
「ワコール」と「トリンプ」の話を紹介します。

シェアNo1は、「ワコール」。万年2位の座にいるのが「トリンプ」です。「ワコール」が新商品を発売すると、数ヵ月後に「トリンプ」から名前を変えただけのようなそっくり新商品が発売されるようです。

完全に「トリンプ」は、「ワコール」の商品をパクっています。これだけ聞くと「トリンプ」はパクってばかりでプライドはないのかって思いますよね。

しかし、私が想像するに、そんなプライドならいらないとトリンプは考えていると思います。

逆に、「トリンプ」という会社以下の企業ほど、自社独自の製品にこだわり、結果(=売上)として負けているケースもあるのではないでしょうか。

私は、自らが良いと判断した人や物を、中途半端ではなく、「徹底的にパクる」この精神をもっともっと見習うべきだと思いました。

誰か・何かをTTPしている状態は、真剣に学んでいる状態と同じです。いらないプライドによって、自らのみの力・知識で物事を解決しよう、としてばかりいるのでは結果が出にくい場合があります。

最近は個性を重視した、という言葉もよく耳にしますが、個性もTTPしていなければ、その応用がきくはずが無いと思います。

やはり、基礎があっての個性で、個性の前の大前提に徹底して物事を模倣し(学び)、その先に、大きく成長する結果が待っていると私は考えます。

何かを始めようと思っている人、そして始め方を調べ始めた人、調べてわかったことをそっくりそのままマネしてみませんか?

私は、考えてばっかりではなくて、とりあえずやってみる方が効率的だと自分へ常に言い聞かせています。準備も大切ですが、それに時間をかけすぎず、準備中にはわからなかったことも、やってみたらわかることもありうるものです。

個性とも重なりますが、方法の応用やアレンジは二の次です。私のような凡人極まりない人間こそ、徹底的にパクることが先決だと思います。マネできない、パクれないことを応用してみたところで、期待した結果を出すことはできませんから。

自分なりのやり方にこだわりすぎると、先人とやり方がそもそも違うので、なにが問題なのかを検証してみても、ちゃんとマネできてなかったという結論に至ります。徹底的にパクることって簡単なことでありながらも、簡単すぎることでもないです。

徹底しようとすればするほどタフです。しかし、ゼロから方法を考えるよりも、マネをしたほうが行動までが早いように感じます。考えてるうちに嫌になって辞めてしまう以前の私のようになっては時間がもったいないです。TTPの有用性を知ってから、私も個性にこだわりすぎて結果、何も行動しない、できない、典型的なそのタイプから少しずつ変わる事が出来ました。

オリジナリティって素敵な言葉ですが、応用は基本があってではないでしょうか。

基本は徹底的にパクることで身につけていきましょう!